ケーキといえばイチゴの載ったショートケーキを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今回はフェルトケーキの基本であるショートケーキの型紙と作り方を紹介します。
当サイトの型紙の転載・再配布・販売・複製・商用利用は禁止となっています。管理人のデザイン性の高い型紙をそのまま使った作品の販売は禁止しております。
今回紹介するショートケーキの型紙は管理人がデザインした作品とは異なります。おまけとして型紙に載せているトッピングを使用しご自身のアイディアでショートケーキを作っていただき、販売していただくことが出来ます。
しかし、ショートケーキは小さいサイズの為、乳幼児は各パーツの誤飲の可能性があります。この為、鑑賞用のフェルトケーキとしての販売をお願いいたします。
フェルトでショートケーキを作る為に必要な道具と材料を紹介します。
ショートケーキには生クリーム・スポンジ・イチゴが必要です。この為、フェルトも生クリーム用・スポンジ生地用・イチゴ用の少なくても3色のフェルトが必要です。スポンジ生地の底を茶色にして焼き色を表現したり、黄緑色や緑色のフェルトを使用してイチゴのヘタを表現すると、より華やかで本物のようなフェルトケーキを作ることが出来ます。
当ページでは全7種類のショートケーキ型紙を準備しております。7種類全てを作る為には生クリーム色2枚・スポンジ生地色2枚の18cm角のフェルトが必要です。その他トッピングでは必要に応じてフェルトをご準備ください。
針や糸・裁ちバサミなどが必要です。糸はフェルト生地に合わせた物をご準備ください。
ケーキ側面のクリームを固定する際に使用します。今回はダイソー商品を使用しています。両面接着クロスを使用すると縫う箇所が減りますので、作業が楽になります。縫い付ける方はこの材料は不要となります。
フェルトケーキの形をハッキリとさせる為に芯材を使用します。今回のケーキはサイズが小さめの為トッピングのフルーツも小さいので、鑑賞用となっています。この為芯材は厚紙で良いかと思います。
ショートケーキやフルーツの中に詰めます。
下記リンクより型紙をダウンロードして、印刷してください。1は角に丸みのある可愛らしいショートケーキの型紙です。2はカクカクとしてキリっとしたショートケーキの型紙となっています。
どちらか一方の印刷でもショートケーキを作ることが出来ますが、おまけで載せているトッピングパーツの種類が異なります。
ケーキ型紙1 ケーキ型紙2今回は7種のショートケーキ型紙を準備しました。お好みのケーキを選んでください。
今回のケーキは周囲18cmで統一してあります。18cmの側面を2パターン準備したありますので、お好みの方をお使いください。また、18cmに合わせるとクリーム部をご自身でデザインすることもできます。
印刷した型紙を線に沿って切り取ってください。各形ごとに線で囲っていますので、必要な形の型紙のみ切り取り、残りは保管できるようになっています。
また、ケーキの形ごとに番号を振っていますが、色付きペンで線を引いておくと区別がつきやすいです。
芯材と書かれた型紙を使い、厚紙に切り取り線を書き写し切り取ります。
フェルト用の型紙を使いフェルトを切ってください。
両面接着クロスを使用する場合、両面接着クロスを付けてからお好みのクリームの模様にフェルトカットをするので、ケーキ側面クリーム用のフェルトは18cm×2cm角、何個か作る方は18cm×7cm角のフェルトを準備してください。
まず、ケーキ側面のフェルトでケーキ上下面のフェルトを1周できるか確認してください。長い場合はカットしてください。
両面接着クロスを使う手順の紹介です。両面接着クロスを使用する際ダイソーの両面接着クロスの本来の使い方と異なり、自己責任での作業になりますので十分にご注意いただきたいです。
両面接着クロスをクリーム用のフェルトに合わせて切り、このフェルトの上に両面接着クロスを載せます。その上にオーブンシートを載せ中温のアイロンで接着します。完全に冷めてからオーブンシートを取り外してください。
ケーキ側面(クリーム)の型紙を使用して両面接着クロスを付けたクリーム用のフェルトを切り取ります。上の画像の側面の場合は、型紙を上下反対にして線を写していくことで簡単に複数の側面を作ることが出来ます。これをスポンジ色のフェルトの上に載せてアイロンで接着します。
縫い付けの方はケーキ側面クリーム色のフェルトを、ケーキ側面スポンジ色のフェルトに縫い付けます。
アイロン縫い付け共にスポンジ色のフェルト上部からクリーム用のフェルトを少しはみ出るようにして縫い付・接着すると、立体にした時にスポンジ色のフェルトがしっかりと隠れるので仕上がりがキレイです。同様に、左右のスポンジ色のフェルトもクリーム色と重なる部分は少しカットしておくと良いです。
型紙は線の長さを指定して作成しておりますので、型紙をフェルトに写しカットすると誤差が出てしまいますので、側面の長さと上下面の長さが同じかどうかを確認してください。誤差がありましたらカットしてください。
縫い方は、たてまつり・ブランケットステッチ・かがり縫い等縫いやすい方法で大丈夫です。詳しい縫い方はyoutube等に分かりやすい動画が上がっていますので参考にしていただければと思います。
角を落としたショートケーキは型紙の1~4の形です。角のあるショートケーキは型紙5~7の形です。どちらも代表で三角のケーキの作り方を載せていますが、他のケーキも同様の作り方になります。
角の丸いショートケーキは、角の尖ったショートケーキと比べ縫う箇所が少ないので、作業時間が短縮できます。また、縫い目も減るのでフェルトケーキ初心者の方も楽しく簡単に作ることができます。
側面が2パターンありますので、お好みの側面をご準備ください。ケーキ側面のフェルトを輪になるように縫い合わせます。写真はたてまつりで縫っています。
たてまつり縫いについて軽く説明します。自分が見ながら縫いたい方のケーキ側面内側より針を刺し、外側にくる面から抜きます。そして糸がまっすぐになるようにする為に重ねた反対側のフェルト外側で先ほどの穴の垂直になる箇所に針を刺し、最初の縫い穴の2~3mm隣に針を抜きます。
どの面を見せたいかによりますが、今回はケーキカーブ部に側面の縫い目を持ってきています。
まず、上面と側面を縫い合わせます。側面はフェルトが重なっていますので、クリーム用のフェルトだけをすくって縫うと仕上がりがキレイです。一周縫ったらケーキ内部で玉止めをし糸の処理をしてください。
次にフェルト上下面と側面に合わせて予めカットしてある芯材を入れます。私は強力スティックのりで固定しています。
最後に下面と側面を縫い合わせます。適当な位置まで縫えたら綿を入れます。ケーキカーブ部には芯材を入れていない為、綿を入れすぎると不格好になるので注意してください。
一周縫い終わったら玉止めをしケーキ内部に玉止めが来るように糸の処理をしてください。
完成はこのようになります。丸みのある角に仕上げていますので、可愛らしい見た目になります。
角の尖ったショートケーキは角の丸いショートケーキ同様の手順で作ることも可能です。今回はより角を強調させるためにひと手間加えた作り方を紹介します。
側面が2パターンありますので、お好みの側面をご準備ください。ケーキ側面のフェルトを輪になるように縫い合わせます。写真はたてまつりで縫っています。
今回は一番鋭角な部分に側面の縫い目を持ってきています。
鋭角部の中心にケーキ上面の裏から針を刺し抜きます。次にケーキ側面表側の①に針を刺し、先ほどの鋭角部中心から針を抜きます。次も同様でケーキ側面表側の②に針を刺し、鋭角部中心から針を抜きます。
最後の③も同様なのですが、針を抜く箇所は鋭角部中心より進行方向に2~3mmずらした位置に針を抜いてください。
かがり縫いの場合は角の処理は不要かと思いますが、ブランケットステッチ・たてまつりの場合は角をキチンと処理してある方が仕上がりがキレイに見えます。
上面と側面を縫い合わせます。縫い合わせたら、側面を輪にした時と同じ要領で側面の角の部分2箇所を縫い合わせますます。縫い合わせるといってもフェルト同士は繋がっているので飾り縫いのようになりますが、角が強調され、よりキリっとした見た目になります。
あとは、角に丸みのあるショートケーキの作り方と同様に立体に仕上げていきます。芯材を入れ下面と側面を縫い合わせます。適当な縫い位置で綿を入れて最後まで縫って完成です。
土台が完成したら、トッピングを楽しむためにいちごを作ってみましょう!
お好みの色のフェルトをカットし、半分に折りフェルトの直線部を縫い合わせます。縫い目が内側に来るようにフェルトを裏返します。
裏返したら、フェルトの口の部分を一周並み縫いします。綿を入れた後で口を絞りますので、糸の処理はしないでください。
写真では見やすいように白い糸で縫っています。実際に縫う時は目立ちにくい色の糸で縫ってください。
綿を詰めます。ある程度詰めたら一度糸を引いて絞り、綿が足りないようであれば追加してください。
綿を詰め終わったら、口を絞ります。そして中の綿が見えないように口を縫い合わせます。最後は玉止めをし玉止めをいちご内部に隠すよう糸の処理をしてください。
先が尖ったいちごを作りたい場合は、フェルトを半分に折り直線部をたてまつりやかがり縫いします。裏返しませんので玉結びや玉止めはいちごの内側に来るようにしてください。
あとは先ほど同様に口を縫い、綿を入れて完成させてください。尖ったいとごと丸いいちごでキリっとした雰囲気と可愛い雰囲気で違った印象になります。
いちごの粒々の表現方法は大きく分けて3種類あります。一番お手軽なのが、玉止めで表現する方法です。糸と針があればできますし、玉止めの数は少なめの方が可愛らしい印象になりますので、お勧めです。 次にビーズで粒々を表現する方法もあります。玉止めの部分がビーズになります。ビーズを使う分コストはかかりますが、ビーズを選ぶ楽しさや配色を楽しむことが出来ます。この2つの方法は、いちごを立体にする前に加工します。
今回紹介するのは、粒々をリアルに刺繍する方法です。
立体にしたいちごの絞った口から針を刺します。そして粒々を刺繍する位置を決めて針を表に向かって出します。お好みの粒々の長さを決めて針を表面から刺し、絞った口から針を出します。
この時適当な力で糸を引くことで凹凸感を表現します。あとは、やりやすい方向に針を進めてください。私は横に進めていきます。一周刺繍し終わったら上の段へと移動して縫い進めます。
型紙を使ってお好みのフェルトを切ってください。星形や花形お好きな形の真ん中に丸いフェルトをボンド等で接着します。もちろん手縫いでも良いです。
あとは、いちごの絞った口の面に縫い付けます。私は、葉の真ん中に糸が来るように縫い付けています。
ケーキを飾る為には生クリームも欠かすことのできない存在です。今回は8切星口金をイメージした生クリームの作り方を紹介します。
型紙を使いフェルトを準備してください。クリーム1とクリーム4はほぼ同じに見えますが、クリーム4の方がやや大きいです。初めて作る方は4の方が作りやすいです。
縫い始めの任意の羽を決め、写真のように針を刺して抜きます。そして裏から同じ穴に針を刺して抜きます。次に右隣の羽の先の方に裏面から針を刺し抜きます。
これを繰り返して一周してください。最後は最初と同じ穴に刺して終わりです。綿を入れてから絞りますので、糸の処理はしないでください。
綿を載せたら糸を引きます。羽のバランスを整えながら適当に絞ってください。綿がはみ出す場合は棒などで押し込んでください。
絞り終えたら玉止めし、クリームの絞った口から底面に針を刺し抜き玉止めをクリーム内部に隠します。糸を切ったら完成です。
よりキレイな見た目にする場合はクリームの底に厚紙を入れると底が平らになりキレイに見えます。
観賞用のフェルトケーキは接着剤・厚紙・ビーズなどを使用することで縫うだけでは表現しきれない部分を表現することが可能になります。自分の好きに自由にフェルトケーキを作ることのお手伝いになれば嬉しく思います。
管理人はTwitter・Instagramを使用しています。メインはTwitterです。当サイトの型紙を使用して作った作品を管理人のアカウントに写真付きで教えていただけると、励みになりますので、よろしければお願いします。